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人のセックスを笑うな

 なにも休みの日の朝までアラームをかけなくてもよいのに・・・何度かスヌーズを繰り返していたがその度に浅瀬と深みを行ったり来たりだ。いよいよ浅瀬に上がった頃、窓の外はどんよりと鉛色に塗られている。午後からの雨予報は外れ、もうすでに雨が屋根にリズムを刻んでいた。午前中の2時間だけは自転車に乗れるかなと期待して床についたのは鋏で紙を切るように裏切られた。洗面を済ませ食卓に独り座り、ベーコンとチーズの入ったパンをヒキチギルように食べた。「あー雨か・・・」 
 部屋のエアコンはタイマーで私が起きる前から仕事をしている。ついでに言うとこの時期に活躍してくれる加湿器もお供についてる。PCに電源を入れて雨雲レーダーを見ると広島の地図はスッポリとブルーに染まっている。気を取り直して今日は読みかけの本を読むことにしたのだった・・・・


 今月2冊目の本を読み終えた午後2時。「人のセックスを笑うな」山崎ナオコーラ・著 河出文庫 ストーリーとしては専門学校に通う男子生徒が講師の既婚女性と恋人になるという単純なもの。 たとえばそれが不倫というドロドロとした暗澹としたものではなく、軽いタッチで書かれている。とても美しく透明度の高い文体で、もうそれ自体で魅力的な小説だと思う。でも透明さが際立っているせいで読み手の体の中をスゥーと通り過ぎて行き、残るものがほとんどない気もする。著者の作品は以前、「昼田とハッコウ」で読んだのが初なので2作目ということになる。表題作とは別に「虫歯と優しさ」という短編も収められている。こちらは主人公が性的マイノリティーであるものをやはり透明度の高い文体で書かれている。 文学ってと大げさに語るわけでもないけど起承転結があって劇的で、幾日か立つと映像化され・・・というものだけではなくて、活字という媒体だけでもはや完成されているのだと感じさせてくれる。 
 男性が理論、女性が感性でものを考えるとするならば、この作品はセンス溢れる感性を感じる。
 「山崎ナオコーラさん、また出会いたいな~」 

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どうで死ぬ身の一踊り

 読んでいて初めて嫌悪という二文字が頭をよぎった。今月1冊目の本。「どうで死ぬ身の一踊り」西村賢太・著 新潮文庫。最近、同氏の本を読む機会が多い。それは読んでいてなんとなく元気が湧いてきて、後味の悪さがない点に惹かれたからである。しかし西村氏の湯船に浸かることにこちらが慣れてきたのか、今回は少し嫌悪という感情を持った。付き合っている女性に対しての暴力、暴言も過ぎているけど、その女性と別れた後、寂しさに耐えかねて何度も謝りよりを戻そうとする姿にも、よりを戻した後、また暴力を振るう姿にもだ。でも、でもである。そこまで己の弱い部分を曝け出す度量と筆力にやはり虜にさせられている自分も確かに居るのだ。
 一方西村氏の尊敬してやまない藤澤清造氏に関して、没後弟子を標榜する西村氏の熱の入り方の徹底ぶり。そこまで心酔出来る作家との出会いには羨ましく思う。私は藤澤清造の作品を読んだことはないけど、西村氏を通して、一度読んでみたいなとも思わせる。
 私小説作家である西村氏の愚者ぶりに嫌悪などと感想を述べた私だが、いざ人格の根の部分を振り返って自信を持って善人であるとは決して言えないのである。
 兎にも角にも私はまた西村氏の作品を求めて「に」の棚を彷徨うのかもしれない。

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まとめっ!11月

 師走ですね。慌ただしく一年が過ぎて行きます。 個人的には長く感じた11月を黙々とまとめておこうと思います。(日本語の使い方!!)
 まずは自転車活動。月間走行距離は201.01km。気候も穏やかで、まずまず乗れたと思っています。最近坂トレをして少しだけではありますが筋力UPを感じています。何度登っても心拍はそれなりにあがりますが・・・ 部屋でのスピンバイク30分と毎日のプロテインパックが効いていると信じましょう。 今月はエモンダに一度も乗らなかった・・・トホホ。
 話は逸れますが、今冬用ウェアーを物色中です。毎度思うのだけど自転車専用のウェアーってタッケー!!

 次行ってみよう!(いかりや長介) 次は読書。先月のまとめであと6冊と言っていたのだけど、実際はあと8冊で年間目標を達成となるのでした。今月は・・・「愛読の方法」前田英樹・著 「チェーンスモーキング」沢木耕太郎・著 「マウス」村田沙耶香・著の3冊を読みました。お気に入りの本を何度も愛読するという読書の仕方、色々な作家さんの本との出会い。ポタリングで訪れた場所にまつわる知識の掘り下げ。読書の仕方にも色々だな~と思ったひと月でした。 あと5冊! これはなんとかなりそう~

 次行ってみよう!(いかりや長介・・・もういいって!) 次は写真散歩。月末に夜の街にくりだし、広島の夜景の定番スポット、銀山(かなやま)町電停近くの陸橋から狙ってみました。私が撮影していた横で立派な三脚とカメラで撮影されていた同好の方がおられました。あとは歓楽街・流川(ながれかわ)そして、広島ドリミネーションを見て散歩しました。夜のネオンに誘われて思わず一杯やりたくなりました。(結局、コンビニエンスストアでエナジーバーとカフェオレでしたが・・・)
 
 そしてeシフトの過ごし方は? 全6回。 〇が3回、✖が3回でした。 ちょっとサボっちゃったかな

 最後に執筆。 あとひと月では無理っぽ。。。 「狼が来たぞ~」状態ですが頑張ってみます。。。

 そんな感じで11月も過ぎて行きました。いつもお付き合い頂きありがとうございます。

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小山の気象館

 ビルの鏡面が月曜日の喧騒をヒンヤリと映している。昨日までの連休の余韻はあっという間にかき消され日常へと戻っていく。平和公園のリバーサイドのベンチに腰をかけ、またしても缶コーヒーを空けてボッーと過ごしている時間。目の前に観光客へ向けた遊覧船の停泊場が見える。WATER・TAXY? 水のタクシーか・・・これで外国人に伝わるのだろうか? River Taxyが正しいのではないか・・・などとほとんどどうでも良いようなことを考えて中空を眺めている。缶コーヒーの糖分が脳にいきわたる頃、おもむろにザックから文庫地図を取り出して、無理やり今日の目的地を設定した。広島港湾地区で海を見て、その後で広島市中区江波(えば)にある江波山気象館に行ってみよう。
 その前にランチにはいつも寄るインド料理の店。(TAJ海田店)を選択した。木々のグラデーションが色とりどりで美しい大通りを抜ける。大通りには年末の恒例のイルミネーションが今日の点灯を今かと待っていた。比治山(ひじやま)トンネルを潜ると広島カープの本拠地、マツダスタジアムへと出る。今年の日本シリーズも終わり野球はオフシーズンとなっている。ペナントレースを征したカープがシーズン2位のソフトバンクに負けてしまってなにやら愚痴の一つもこぼしたくなったけれどこれもルールだから仕様がない。そんな事を考えながらスタジアム横を通り過ぎて海田地区へと入る。
 タージさんのクローズの看板がオープンへと変わった瞬間の来店。ちょっと迷惑かも・・・と思いつつ腰を下ろした。いつも愛想良くしてくれるお気に入りの店員さんは不在で少しがっかりした。ここでよく注文するのは「ポークカレー」辛口、をライスで食べる。飾り程度で付いてくるサラダがもう少し充実すると満足度もあがるんだけど・・・

 食後は来た道とは違う道で広島港湾地区へと向かった。元宇品という元々は島だった自然豊かな地区の入り口にあるコンビニエンスストアーでカフェモカをホットで注文。イートインに座り、また休憩する。
 広島三角州の最も海沿いの道を西進し、今日の目的地、江波山(えばやま)気象館へと到着した。

 元々は広島市大字国泰寺村(現在の広島市中区千田町(せんだまち))にあった気象台が昭和9年に広島市中区江波に移転して広島地方の天気予報を開始した。その後原子爆弾や数多くの災害を経験して昭和62年に広島市中区上八丁堀に移転。現在に至る。 移転後の江波山気象台は全国初の気象博物館として蘇り、多くの市民の気象学習の場であり憩いの場として運営を継続している。

 入り口に少し迷ったけれど、斜度のキツイ坂道を押し登り建物の前へと着いた。


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 今日も開館しているようだ。中を見学すると新発見もありそう~。 でも今日は建物の前から江波の街並みをおかずにして腹一杯になったのだった。。。

Dst・・・37.54  Av・・・14.3   TREK・8・5DS





 話は変わって今月3冊目の本を読み終えました。「マウス」村田沙耶香・著 講談社文庫 です。 
 自分は女性経験が少なく、出会った女性は気の強いタイプが多かった気がします。この物語に登場する主人公は集団の中で目立たず静かに自分の居場所を探すどちらかというと気の小さい女性なのです。マウスとはそのまま訳すと「ねずみ」ですが、臆病者、内気な女の子、という意味もあります。村田さんの作品は芥川賞受賞作の「コンビニ人間」で読んで以来です。どちらかというと積極的でポジティブな女の子というよりも、内気でネガティブ、それでいて社会のピースにハマると硬い鎧を身に纏うことが出来る人物が主人公になる作品が多いのかな・・・女性作家さんの中ではとても好きな作家さんですね。また読んでみたくなりました。

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