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自分のことは話すな

 今月2冊目の本を読み終えました。啓発本なので記事にしようかどうしようか迷いましたが、目から鱗の内容だったので更新することにします。「自分のことは話すな」吉原珠央・著 幻冬舎新書です。私の仕事は大まかに分類すると接客業になります。不特定多数のお客さんとお話しをする機会も多く、その中で、なにか無駄な雑談が多いなと思う場面を感じていました。本書はそんな上辺だけの無駄な雑談から一歩レベルアップした、相手のことを思いつつ信頼を得ることの要点を具体的な例を示してわかりやすく書いていました。すぐにでも実践出来そうなことばかりで、単純な私はかなり影響を受けて、読んでいる最中から接客の場面での改善を試みました。著者の吉原さんはただ雑談は必要ないとおっしゃっているのではなくて、仕事の場面では相手の時間を奪ってまでの意味のない雑談は避けたほうが良いと言っていました。サービス小売業だけでなく色々な業種の方に有効なテーマなので、もし興味があればオススメします。
 ただ、ブログは基本、自分のことを話すので(特に一方的に・・・)今回の本は対人接点におけるということになりますね。まぁーブログってそこの境界は意識して継続するほうがいいかもしれません。
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 話は変わって今日は休日でした。昨日の天気予報では曇りで雨は降らないとのことだったので、早々に自転車に乗ってポタリングに出掛けました。路面はかなり濡れていて、遠くの山には靄がかかっていました。いつものコースでタリーズまで行って、コーヒーを飲んだあと、ストックの環状コースへと向かいましたが、・・・・ポツポツと雨が・・・「こりゃーダメだな」と判断し、帰路につきました。
 残念に思いながら帰宅後、自転車についた雨粒をタオルで拭いて、部屋で本を読むことにしました。それで前記の本を読み終えたわけです。 15時には酒も入り、あとは撮り貯めた番組を見て過ごそうと思います。


再読三読がいりますな

 一昨日休んで、一日働いて今日また休みという変則シフトになっています。 ポタリングを14時までには終えて読みかけの本を読み終えることが出来ました。今月1冊目は「伊豆の踊子」川端康成・著 新潮文庫です。結論から言うと完敗であります。今の私の読書脳では解することが出来ませんでした。この本には「伊豆の踊子」「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」の4編が収められています。「伊豆の踊子」はなんとも淡い、言うなれば薄い桃色の和紙のごとく孤独な学生の恋心が描かれていて、これはなんとかストーリーも掴めたのですが・・・続く「温泉宿」は登場人物が多すぎて、またそのキャラクターも捉えきれず敗れました。「抒情歌」に至ってはその夢想的な文章にまったくついて行けず、ストーリーを知ることのみで終わってしまいました。最後の「禽獣」は愛玩動物と人間の綺麗ごとではない、なんとも残酷な一面も書かれている、結局のところ何が言いたかったのかわからずじまい・・・今回の読後ほど、再読の必要を感じた作品はありません。また、巻末の書評に三島由紀夫が述べていたことが超人的で、天才と天才の交信は私には理解出来ず・・・残念でした。
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くっすん大黒

 今月1冊目の本を読み終えました。「くっすん大黒」町田康・著 文春文庫です。読み始めから「なんという個性的な文体なのだ!」と驚きがありました。ストーリーの流れは掴みにくいわけではないのですが、いい意味で「イッチャッテる」のです。登場人物の会話のテンポも超速で、ユーモアがあり、笑えるかも・・・かもと言ったのは私個人のツボではないので。この作家さん、2000年に「きれぎれ」という作品で芥川賞を受賞されてます。いつも思うのですが、直木賞に比べて芥川賞の作家は灰汁が強い~。私のお気に入りの西村賢太氏、田中慎弥氏も超個性的。まだ一作だけしか読んでいませんが、町田ワールドにはついていけない自分が居ます。また出会いがあれば、他の作品も読むかな~いや~読まんだろう~。
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さぁー明日から仕事が繁忙期に入ります。。。憂鬱ではありますが気合を入れなきゃな!


ひりつく夜の音

 今月2冊目の本を読み終えました。「ひりつく夜の音」小野寺史宜・著 新潮文庫です。主人公は46歳のミュージシャン。デキシーランドジャズというジャンルでクラリネットを吹いています。過去に付き合っていた女性の子供が軽微なもめ事で警察に補導されて、彼を引き取りに行くという所からストーリーが動きはじめます。小説って主人公の境遇が読み手と近いほど共感が多く、本との距離感が縮まるな~。46歳、独身、 節約生活、ミュージシャン・・・ 読み終えて著者の小野寺さんのやさしさが滲み出ているなと思いました。ドギツさはなく、斜に構えるスレた感じもなく・・・
 音楽で飯を食うってとても大変なのです。食えている人はほんの一握りでしょう。小野寺氏の作品には「ひと」というものもあり、それが本屋大賞の2位を受賞しているそうです。 文体も素直で、まさに大衆小説然としています。たぶん、うん、たぶんまた他の作品も読むだろうと予感がします。 
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未来への燈明

 明日は休日で休みの前の夜を更かしています。今日は本の話。今月1冊目の本を読み終えました。「{司馬遼太郎}で学ぶ日本史」磯田道史・著 NHK出版新書 です。司馬遼太郎の本は私も好きでたまに読みます。この本はその司馬氏が描く日本史を歴史家でもある磯田氏が分析して紐解いていきます。読み始めから非常に興味深い話で歴史好きでもある私にとって垂涎の一冊でした。この手の本は一気に読み終えるでしょうが時間がかかってしまいました。まず一つの感想ですが、司馬遼太郎は歴史家というよりも文学者でもあり、その著作は一縷の脚色があるような気がします。もちろん司馬氏の膨大な資料にもとづく作品なので、それは歴史の本流といっても言い過ぎではないと思います。一方今回読んだ著者の磯田氏は文学者というよりもやはり歴史家の側面が広いと感じました。この一冊の本を読んだだけで磯田氏の歴史に対する真面目さという表現はあっているかわかりませんが、誠実さを感じます。
 また司馬氏が第二次世界大戦の戦中を生きた作家であることが大きく歴史の捉え方に影響していると思います。話は少し逸れますがさきほど録画していた大河ドラマ「いだてん」を観ました。その回では昭和初期のきな臭いというかもはや火中にいる祖国の常軌を逸した空気を描いていました。学徒出陣です。司馬氏はその時代の日本を極めて特異なものとみています。「鬼胎の時代」と表現しています。その時代に向かうまでに日本が思想的にどのような軌跡をたどってきたのか細やかに分析し、とある人物に焦点をあてて一つの作品としています。
 知の巨匠であり、戦中を生きた大先輩、司馬遼太郎。磯田氏という眼鏡をかけて読み解くと、未来の道筋がわずかばかり見えてきた気もします・・・・
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