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インド人にびっくり

 今月2冊目の本を読み終えました。「インドでわしも考えた」椎名誠・著 集英社文庫です。個人的によくインド料理の店に行くことと清潔な日本とはまったく違う世界観の言えばカオスそのもののインドへの好奇心。まったくの異国であり、文化的カルチャーショックを本からだけでも受けてしまいます。この本のジャンルは紀行文。紀行文と言えば堅いですね。実に軽い筆致でインドという国を書いています。空中に浮遊するヨガの奥義を求めて(このこと自体がばかばかしいですが)インド各地を訪れるシーナ氏。はたしてその奥義は見られたのか!? そこは読んでからのお楽しみ。。。またもう一つ心に残ったのが、聖なる河ガンジスでの沐浴について書いてある箇所です。インドでは水葬が行われていて、この聖なる河にもあちこちから死体が流れてくるらしい。さらに糞や尿も河に流すので、この河、衛生的ではないわけなのです。しかしそこは聖なる河ガンジス。多くのインド人が沐浴し、口に水を含み、身を清めるのです。私自身、極めて清潔だとは胸を張れませんが、この国で3日と生活出来るかと問われれば、「う~~~ん」と唸ってしまいそう。
 今の私に100倍くらいの勇気があれば、一度インドに行ってみたいけど・・・とりあえずはインド料理を食べながらヒンディーのBGMを聞いて、さらにYOUTUBEで関連動画を見ながら気分だけでもトリップしようかな。今月2冊目でした。
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やっと読み終えました。。。

 多摩音楽大学は都心から私鉄で1時間半ほどの広々とした平野にある。もはやここは大東京ではないのではないだろうかというほどのんびりとした雰囲気の中だ。ノズルの住んでいるアパートはその大学から徒歩で5分ほどの家賃4万2千円の1Kで実家からの仕送りとチャンポン店での短時間のアルバイトで生活していた。学校から近いので学生のたまり場になりそうなものだけれど、ノズルの社交性のなさから立ち寄る人もそれほど多くはなかった。そのノズルの住処が俄かに騒々しくなったのはイチョウの葉も色づく学園祭、音楽大学では芸術祭が開催される秋の事だった。4年生に在校していた広島出身の米満さんの影響で祭りに出店する飲食屋台でお好み焼きとイモフライを提供することになったのだ。入学時にはサプライズ的に怖かったのかと思っていた先輩の存在は厳しい上下関係のもとにあって、その鶴の一声で学校に近いノズルのアパートで試食会が行われることになった。
 授業と練習が終わった夜の初めの頃、研究室の面々がノズルのアパートに集まってきた。1Kの部屋に16人ほどが入ったものだから、ただでさえ狭い部屋はむせかえっている。もちろん会の初めは乾杯からスタートして、そのうち1年生がお好み焼きの具材のキャベツを切りそろえた。そして小さなホットプレートで米満さんの指導のもと一人一人焼きの練習をする。「お好み焼きってのはな、貧乏人の食い物だから、そんなに肉を入れたらダメなんじゃ。客に気がつかれない程度に絞らんといけん・・・」と米満が説教をした。「ハイっ!わかりました。」なんて言っていたが、(なんだかケチ臭いな)なんてノズルは思った。この米満さん、ジャズ畑を歩く人で、なかなかに破天荒な性格で、面白い逸話が一つ二つあった。そのうち一つが「平和記念式典タリラリラ事件」だ。広島で毎年8月6日の原爆の日に開催される記念式典で演奏の為に集められた市内近郊の吹奏楽部の一人だった米満は、本来静かな雰囲気の時間にウォーミングアップのリップトリルを響かせてしまったという、なんとも破天荒な高校生だ。
 そうして一つ二つとお好み焼きを焼いていると、「ノズル!イモ洗うとこがないからココで洗うぞ!」と2年生の玉井さんが言っている。(ココって?風呂の浴槽だぞ・・・)と内心ノズルは思ったが逆らえるものでもなく、「ハイっ・・・」と口ごもった。そんな騒々しくも夜が更けていき、酒も入っているものだから、かなりの大声で皆しゃべ散らかしていた。すると近所の家から「てめぇーら何時だと思ってんだ!!!」と怒号が暗がりのサッシから突き刺してきて、皆一応に反省し、ボリュームを落としたのだった。
 その試食会が功を奏したかどうかはわからないが、芸術祭のトロンボーン研究室の屋台はかなりの勢いで繁盛したのだった。
・・・つづく。

 昨日の天気予報では雨は降らないと言っていたから今日はしっかりと自転車に乗る準備をしてました。が・・・起きてみると雨。雨雲レーダーを見ても、しばらくは断続的に降るみたいで、「あーあ今日は乗れないな」と早々に諦めました。
 先月から少しづつ読み進めていた本を読み終えることが出来ました。「辻」 古井由吉・著 新潮文庫です。「いや~難解・・・難解・・・」 ほとんど意味がわかりません。田中慎弥さんの「犬と鴉」に匹敵するほどです。
 一つ思ったのは老いていく人間の心の推移が時空を超えて表現されていくということかな。わずかにストーリーがわかったのは最後の短篇の「始まり」という話だけでした。著者の古井さんはドイツ文学者であり外国の詩文の研究の専門家なので、日本語で書かれている小説ではありますが、どこか外国文学を匂わせる筆致なのかな・・・って知ったげですね。私。
 「イヤ~苦労しました・・・この本。」 今月1冊目でした。
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ヒュッゲの心

 今月1冊目の本を読み終えました。それは・・・「平らな国デンマーク」(幸福度世界一の社会から)高田ケラー有子・著 です。この本は本棚からのセレクトで2度目の読了となりました。日本人は少し昔から北欧の国々に羨望の目があるような気がします。日本の人口が2019年で1億2631万人に対して、2016年のデータでデンマークの人口は571万人弱と差があります。また国の面積も43094㎢ほどで九州よりも少し大きい程度です。そして国のシステムも大きく違います。高負担高福祉の国なのです。最近、日本でも上がって消費税が10%となりましたが、デンマークでは2014年の時点で25%です。さらに所得税も高く、平均所得者(子供なし)の場合で28%なのです。日本の場合、195万円を超え 330万円以下の年収で10%で、所得が上がると上限で45%まであがります。
 この本では著者の高田ケラー有子さんがデンマーク人の夫と一緒になって、デンマークで子育てを経験したことをとてもわかりやすく書いています。妊娠・出産から幼児教育・保育、そして義務教育段階とどのステージでも子供にも親にもなるべく負担を与えず、むしろ子育てする側の大人自身が楽しんでいる様子がわかります。もちろん、こういった本を読むと、一辺倒に「素晴らしい!」と感動しそうですが、もちろん負の面もあり、親が経済的、精神的に不安定で子育てが出来ないことも取り上げていて、そういう場合のセーフティーネットとしての里親制度も日本よりも機能しているようです。昨日のヤフーの記事にタイムリーに載っていたのでリンク貼っておきます。
 また、休暇の制度も形骸化されたものではなくて、実際に職種によってしっかりと休暇がとれるシステムになっています。最近、日本でも働き方改革とか言ってやってますが、デンマークでは2004年の時点でしっかりと整っているようです。
 そして、年金制度もすべてを税金でまかない、納付の心配も老後の心配もほとんどせずに暮らせるようです。日本ももはや年金制度は破綻の一歩手前といった感じです。それに出生率もさがり、もう人口減少社会にとっくに突入しています。ここらで、経済的発展ばかりを追い求めるアイデンティティーではなくて、アジアの小国として身の丈にあった国造りし、国民の幸福度という数字では表れにくい指数を意識する哲学をもって進んでみてはどうでしょう・・・ 
 そんなことを思った一冊でした。。。。失礼しました。。。
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自分のことは話すな

 今月2冊目の本を読み終えました。啓発本なので記事にしようかどうしようか迷いましたが、目から鱗の内容だったので更新することにします。「自分のことは話すな」吉原珠央・著 幻冬舎新書です。私の仕事は大まかに分類すると接客業になります。不特定多数のお客さんとお話しをする機会も多く、その中で、なにか無駄な雑談が多いなと思う場面を感じていました。本書はそんな上辺だけの無駄な雑談から一歩レベルアップした、相手のことを思いつつ信頼を得ることの要点を具体的な例を示してわかりやすく書いていました。すぐにでも実践出来そうなことばかりで、単純な私はかなり影響を受けて、読んでいる最中から接客の場面での改善を試みました。著者の吉原さんはただ雑談は必要ないとおっしゃっているのではなくて、仕事の場面では相手の時間を奪ってまでの意味のない雑談は避けたほうが良いと言っていました。サービス小売業だけでなく色々な業種の方に有効なテーマなので、もし興味があればオススメします。
 ただ、ブログは基本、自分のことを話すので(特に一方的に・・・)今回の本は対人接点におけるということになりますね。まぁーブログってそこの境界は意識して継続するほうがいいかもしれません。
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 話は変わって今日は休日でした。昨日の天気予報では曇りで雨は降らないとのことだったので、早々に自転車に乗ってポタリングに出掛けました。路面はかなり濡れていて、遠くの山には靄がかかっていました。いつものコースでタリーズまで行って、コーヒーを飲んだあと、ストックの環状コースへと向かいましたが、・・・・ポツポツと雨が・・・「こりゃーダメだな」と判断し、帰路につきました。
 残念に思いながら帰宅後、自転車についた雨粒をタオルで拭いて、部屋で本を読むことにしました。それで前記の本を読み終えたわけです。 15時には酒も入り、あとは撮り貯めた番組を見て過ごそうと思います。


再読三読がいりますな

 一昨日休んで、一日働いて今日また休みという変則シフトになっています。 ポタリングを14時までには終えて読みかけの本を読み終えることが出来ました。今月1冊目は「伊豆の踊子」川端康成・著 新潮文庫です。結論から言うと完敗であります。今の私の読書脳では解することが出来ませんでした。この本には「伊豆の踊子」「温泉宿」「抒情歌」「禽獣」の4編が収められています。「伊豆の踊子」はなんとも淡い、言うなれば薄い桃色の和紙のごとく孤独な学生の恋心が描かれていて、これはなんとかストーリーも掴めたのですが・・・続く「温泉宿」は登場人物が多すぎて、またそのキャラクターも捉えきれず敗れました。「抒情歌」に至ってはその夢想的な文章にまったくついて行けず、ストーリーを知ることのみで終わってしまいました。最後の「禽獣」は愛玩動物と人間の綺麗ごとではない、なんとも残酷な一面も書かれている、結局のところ何が言いたかったのかわからずじまい・・・今回の読後ほど、再読の必要を感じた作品はありません。また、巻末の書評に三島由紀夫が述べていたことが超人的で、天才と天才の交信は私には理解出来ず・・・残念でした。
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