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旅の窓

 今月3冊目の本を読み終えました。「旅の窓」沢木耕太郎・著 幻冬舎文庫 です。職場の昼休みに読もうと本棚からセレクトしました。つまり二度目です。トラベルエッセイストの第一人者と言っても良い沢木氏の珠玉の短編集で、素敵な一枚の写真に素敵な文章を添えた見開き一篇の形式で進んでいきます。私は海外旅行の経験は一度だけで、それもお隣の国、韓国、釜山へ家族で行きました。記憶のページをめくっていくと、雑多な商店街や市場の様子が蘇ってきます。それは国内旅行でも一緒で、あの旅のあの風景は写真に収めなくても、思い出すことが出来て、その時の旅情が脳内でリプレイされます。旅はいいですね。またどこか遠くに行ってみたくなりました。。。
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 今日は天候ももってくれたので、行きつけのインド料理店まで走りました。久しぶりにランチメニューではないビリヤニを食べました。 美味しかった・・・な。

 走行距離・・・33.16km  最大心拍数・・・124  


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台風一過

 折坂悠太を聴きながら自転車の絵が描かれたMY・MUGにインスタントコーヒーを入れてブログの更新を始めた。元来気の小さい私は昨日の台風襲来に慄き、来ない客を待っていた。広島地方を直撃したコースに多くの人々が警戒レベルを最高値にして備えた。JRが止まり、市電が止まり、百貨店が閉店となった。15時頃に呉市に上陸した台風の西側に位置した職場はそれほど激しい風はなかったからホッとした。雨は強く降る時間もあったから台風を甘くは見れないなと思った。
 一夜明け、台風一家。モトイ台風一過。過ぎ去った残り香のように風は残っていて雲も多かった。気温は幾分下がっていてライドしていてもそれは感じることが出来た。先日、訪れた神社を再訪した。つまりお礼参りだ。 途中の河川はコーヒー牛乳のように濁っていた。参拝を終え、Uターンして平和公園のタリーズを目指した。冷房の効いた店内で外国人客の隣に座り、コーヒーを飲みながら今日の行先を探る。いつも坂トレーニングのコースの途中に石鎚神社というお社があることを知った。そこに行ってみる・・・か
 その前に愛車のタイヤを交換しようとネコモト二葉店さんに電話をした。「今から行っても作業してもらえますか?」「大丈夫ですよ」とオーナー婦人。今回のタイヤ交換、しようかどうしようか大いに迷ったのだ。私のメインで乗っているトレック・8・5DSはいい自転車なのだけど、とてもデリケートでちょっとしたことで異音が発生してしまう。今はいいバランスで異音が出ていない。ネコモトさんのメカニックの腕は確かなのはわかっている。でも・・・タイヤ交換後、異音が発生するかもな・・・と予測した。まぁーそうは言ってもタイヤもチューブも交換時期になっているし、思い切ることにした。
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 タイヤはボンドレガーのLT2というもので、今までつけていたものと一緒。装着後、驚くほど走行感が良くなったので、やって良かったと思う。そのまま目的地の石鎚神社を目指した。アストラムラインという都市交通システムの下をしばらく走るとちょうど昼飯時になり、「今日は何喰おうか・・・?」と自問した。「お好み焼き」「カレーライス」「うどん」 うーん・・・「カロリーメイトとオレンジジュース!」でファイナルアンサーとなった。自転車あるあるで、運動したからと思って、炭水化物を多めに摂ると、かえって体重増加ということになる。
 目的地の神社。入り口に看板があって、ヨシと思い近づいてみるも、結局見つけられなかった。あとでスマートフォンで検索してみると、神社然としていて、粘って探せば辿り着けたかもしれない。まったくもって根の性が足りないな・・・
 結局、目的地に辿りは着けなかった。帰り道、予想通り、DSのリアから異音が聞こえてきた。「あーやはりな・・・」しばらく様子を見て気になるようなら、またドクターの所へ持って行くか・・・

 久しぶりに走行距離が60kmを超えた。走行距離・・・62.61km  最大心拍数141 




 今月2冊目の本を読み終えました。「ひよこ太陽」 田中慎弥・著 新潮社 です。田中慎弥さんは「共喰い」という作品で芥川賞を受賞している作家さんなのは周知のことです。今までも何作か読ませて頂きました。作風は一言で言って、実に難解。読みながら自分の脳みそが溶けて耳や鼻から出てきそうなほどです。一文、一文の文節が長く、比喩表現も超人レベルかな。でも、でもですよ、「良薬口に苦し」という表現が適切かはわかりませんが、良薬感は絶大です。読めば読むほど、書けそうな気がしてきます。それは田中氏のように書けるという意味ではなくて、創作点を刺激されるという意味で・・・
 今回読んだ作品は、著者が初めて書く、私小説です。私小説と言えば、我がブログ的には西村賢太氏。まったく個性が違います。田中慎弥氏は作品数は多くないです。小説家の苦悩が書かれています。「書かねば・・・書けない・・・飛び込むか・・・首ツルか・・・」 暗い方を向く場面もありますが、創作者は己の苦悩は向き合うけれど、読者には一筋の明るい光は齎すという根源は外しません。だからやっぱり田中慎弥さんの作品は好きです。
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 MUGのコーヒーが空になり、折坂悠太は存分に歌い、私のブログは今日も到着点を決められず、フェードアウト・・・






大樹の木陰で

 二度寝の出口は嫌な感じだった。ガラの悪い客に絡まれるシーン。あまりに理不尽な感じではあるけれど、ごく稀に現実に起こる職場アルアルでもある。気を取り直してポタリングの準備をした。今日は前回のライドで中止した、廿日市宮内(みやうち)地区にある、宮内天王社という神社を目指すことにする。 国道2号線、通称・宮島街道を西進すると、至る所で盆灯籠が目に留まった。浄土真宗・安芸門徒はお盆になるとカラフルな装飾がされた紙灯籠をお墓に供える風習がある。寺側の管理・処分がかかるので、木簡に変わる時期もあったが、やはり廃れることなく続いている。
 信号で止まる度に日陰を見つけて隠れ込む。猛暑は続いている。しかし空の様子や空気は微妙に秋へと変わっていくのを感じる。「宮内分かれ」という交差点を右折して細い市街地へと入った。JR山陽線の踏み切りでまた停車。遮断機の向こう側で一人の若い女性がクーリッシュを飲みながら電車が通過するのを待っていた。クーリッシュを飲み終えると今度はダンスの振り付けを確認するように体を動かしている・・・
 やがて道は御手洗川という河川をなめるように北上する。川沿いの道は猛暑の中、幾分の清涼感を与えてくれた。鬱蒼とした社叢が見えてきて今日の目的地が近いことを知る。今日は迷うことなく到着した。

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 宮内天王社・・・社伝によれば、神武天皇御東征の折、当地に立ち寄られたため、天王社(天王宮)と古くより村人に呼ばれているという。「芸藩通誌」によると、もとは広田社山のふもとにあったが、天正中(1573~92)に海潮により損なわれ、現在地に遷座したという。また、当社は、古来厳島神社兼帯の一社であって、厳島の祠官が来て祭を行ったと伝えられ、社殿や鳥居を造る木材も厳島から給されていた。古くは、別当光代寺があったが、慶長の末(1615頃)に廃せられた。明治以降、宮内村上組の氏神社として、村社となり、上組内の神社を合祀して八坂神社と称したが、昭和四十四年に氏子の要望により、宮内天王社と再度改称する。

 境内には大木が数本立っており、目を引く。この森は自然の樹木ではなくて人によって植樹された。樹齢も古く、珍しい種類のものもあり、とても貴重である。 幾らからの賽銭を喜捨し、二拝二拍手一拝。 清々しい気持ちで神社をあとにした。

 参拝後は近くのコーヒー専門店でブレンドコーヒーを飲みながら休憩。着席した店内から自転車も見えるし、ここはアリだな。帰りは来た道とは違う道を選択して帰宅した。

 走行距離・・・22.44km   最大心拍数・・・111   




 今月1冊目の本を読み終えました。 「大東京ぐるぐる自転車」 伊藤礼・著 ちくま文庫 (蔵書から) 次に読む本をネットで注文し届くまでの間に読み切りました。 著者の伊藤さんは68歳から自転車を始めたという方で、ガシガシとスポーツ的な乗り方ではなくて、元大学教授らしく、学術的にサイクリングを楽しんでおられます。 私自身学生時代に武蔵村山市に住んでいたので少しは東京の地理もわかるのですが、それでもピンとこない地理感でした。自分が68歳になってまだ自転車に乗れているかわかりませんが、この本を読んでいると、是非乗り続けていたいな~と思いました。

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雨上がりの船溜まり

 まったくもって乗る気だった休日。起きてみると窓の外から雨音が激しく響いていた。雨・・・。前日の天気予報は曇りで降水確率が30%ほどだったものだから、昨晩は遠足を待つ子供のように、ウェアー、サイクルコンピューターを準備していたのに・・・
 ということで、自転車活動は今日も出来ず、部屋で読みかけの本を読み進めることにしました。

 先ほど読み終えた本。今月4冊目です。「廃疾かかえて」 西村賢太・著 新潮文庫 西村氏の作品を読むのはもう何冊目になるでしょうか。読みながらやはりこの作家さんは好きだなと感じます。筆致も世界観もほぼ変わらず西村ワールドを展開しています。何気ない日常の描写が変に鼻につかず、私小説だけあってリアルな感じが伝わります。人々が暮らす社会の片隅で一対の男女が織りなす諍いや愛情の裏側がむしろユーモアさえ感じる小説となって読み手に心地よさを灯させる気がします。また所々に使われる昔ながらの熟語や言い回しは徹底的に調べ上げて咀嚼します。やがて実となるかどうかはわかりませんが、己の語彙バンクには貯蓄されるでしょう。今回も楽しませてもらいました。著者の作品で読んでいないものはあと何冊でしょうか?

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 夕方近くになって雨も止んできたのでミラーレスを持って近所のショッピングモールまで散歩に行ってきました。小さな川の河口にある船溜まりに一羽のアオサギが居ました。。。

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期日前投票

 梅雨末期の前線の北上と台風5号の影響もあって、雨雲レーダーは真っ赤です。昨日の時点で今日の自転車活動は諦めて、今月21日に投開票される参議院議員選挙の期日前投票に区役所までバモスを走らせました。私が役所に着いた時点では駐車場は空いていて、すぐに止めることが出来ました。投票所がある2Fへ階段で登ると、同じように投票に来られた方が並んでいます。
 投票率の低下が懸念されています。私自身もそれほど深く、各党の政策を思慮したとは言い切れませんが、自分なりに考えて一票を投じました。
 投票を終えて車に戻ると、多くの車が列をなして駐車スペースが空くのを待っていました。いいタイミングでした。
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 今月2冊目の本を読み終えました。「地下の鳩」 西加奈子・著 文春文庫です。西さんの作品は「サラバ上下巻」を読んで以来となります。今回の作品は夜の街を舞台に、客引きの男の話。ニューハーフの話の短篇2編です。作家さんに「上手!」と言えば失礼ですが、やはりプロですね。一篇目の「地下の鳩」は心動かされる場面は少なかったかな。二篇目の「タイムカプセル」のミミィーというオカマのママが、客に対してキレるシーンはジわっときました。この物語のテーマは「イジメ」です。イジメられてきた人は心の傷を背負って、大人になっても生きています。イジメるほうはそれほど深く思って行動しているのではないでしょうが・・・著者の西さんは、心に傷を抱えたマイノリティーの心情を風景描写を用いて実に繊細に書いています。流石に作家ですね。一方私の書評は相変わらずの稚拙なものですが・・・
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 雨の一日。残った休日で「ヒルクライム」のハウツー本を読みますか・・・