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先を急がなければいつかはたどりつくさ

 命はひとつ 人生は一回
 だから 命をすてないようにネ
 あわてると つい フラフラと
 御国のためなのと 言われるとネ
 青くなって しりごみなさい
 にげなさい かくれなさい

 御国は俺達 死んだとて
 ずっと後まで 残りますヨネ
 失礼しましたで終わるだけ
 命のスペアはありませんヨ
 青くなって しりごみなさい
 にげなさい かくれなさい

 命をすてて 男になれと
 言われた時には ふるえましょうヨネ
 そうよ 私しゃ 女で結構
 女のくさったので かまいませんよ
 青くなって しりごみなさい
 にげなさい かくれなさい

 死んで神様と 言われるよりも
 生きてバカだと いわれましょうヨネ
 きれいごと ならべられた時も
 この命を すてないようにネ
 青くなって しりごみなさい
 にげなさい かくれなさい

 ふとYouTubeを検索していると、女優の杏さんがアコギでこの歌をカバーしているのを見つけた。本元はフォークシンガーの加川良さんが1970年に発表した楽曲で「教訓Ⅰ」 私の年齢から言って、この曲は生まれる2年前だから、どこかで聴いた覚えはあるものの、直接は知らない。でも歌詞の内容は心に染みるし、杏さんの歌声もとても心地が良いな・・・


 寝床に入り部屋の灯りを消して、枕元のポケットラジオをつける。外からは激しい雨音が響いて、「明日の朝には止んでくれよ」といちサイクリストは願う。

 休日というのに目覚ましのアラームを鳴らす。8時15分に目を覚まし、「あと10分・・・」と呟いて起きたのが8時30分だ。洗面を済ませて食卓につく。茹で立ての卵の殻をヤケドしそうな勢いで剥いて、白米の上に乗せた。適当に崩し醤油を数滴たらし、かきこむ。

 自転車で出発したのがほぼ午前9時。路面は少し濡れていて自転車が汚れるのを微かに憂いながら平和公園を目指した。桜はもうすっかり葉を緑色に染めて、風に舞いながら残りの花弁で路面を埋めていた。公園までの道中、飲食店の様子を見るとテイクアウト出来ますと看板を立てている店が多い。来店客数の減少をなんとかアイデアで凌ごうと必死だ。私の働いている店舗も明らかに客数が落ちている。

 原爆ドームが正面に見えるベンチに座り、野鳥はいないかなとキョロキョロとする。すると川面に顔を出したり潜ったりしている黒い鳥を見つけた。さっそく双眼鏡でアップする。長い首、鉤型のくちばし、スマホで検索すると「カワウ」とわかった。魚捕りの名人らしく今日は何を狙っているのだろうと気になった。

 さて、ザックから文庫地図を取り出して今日の目的地を決めにかかる。安佐北区可部に「医王寺」という薬師如来を祀った寺院があった。広島で「医王寺」と言えば有名なのは福山市鞆の浦にあるほうだろう。
 決めた目的地へ向かって時速13キロほどでのんびりと走る。遠くの山に目を奪われた。俳句の春の季語では「山笑う」というらしい。眼球の奥のそのまた奥のほうにまで迫ってくるようだ。静岡辺りでは単独峰の富士山が、近く中国地方では鳥取県の大山だろう。そんな景色を眺められる地方の方々はとても羨ましい。

 太田川橋梁の手前の辺りの民家の庭に藤の花が咲いていた。淡い紫色がなんとも言えず美しい。覚えていたら帰りに一枚撮影しよう。可部の街に入り、いよいよその寺院が近づいた頃に、コンビニに立ち寄ってエナジージェルと野菜ジュースを買い、ザックに入れる。文庫地図で目的地までの道のりを探る。可部線の踏切を渡ってすぐに寺院はあった。迷わなかった。
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 御由緒など・・・当山の開基は不祥なれど「杉御薬師由来」と伝う古文書を、口語文に訳し、不本意ながら頁の制限等で止むなく縮文したものです。  此の杉御薬師と云うは、昔此の地、広野の草むらで草木がお蔽い茂った中に大木の杉が一本あったが、一夜にうちに失せ翌日近里の人が不審に思って是を見に来たならば其の杉変じて数多くの霊像となり、其の切り口に松の枝一本さしてあるのに人々は驚いて、四方の名師高僧に問い尋ねたところ此像本尊は薬師如来、脇主は観世音、大勢亦一二神等で其れは行基菩薩の作と仰せられ、それより一宇を建立して老若男女貴賎群衆こぞって尊敬し奉ると申し伝えられる。
 又此地は太田川のほとりで洪水で数度流れども本尊他全部、川下の小高場処に集居す。
 又行基のさされた松枝は生木となり度々の洪水に横たわりながらも大木として尊前に残るそれは洪水をうれい高知へ御身体を移安置せんとするも、うかがいの吉報おりず、松とのゆかりありと思いあたりここに置くと伝えられる。尚諸病消除、身心安楽、七難即滅、七福即生を授かる者数多、真に灼なりと、干時、元禄十六年 未 三月八日

 だいたい私が神社仏閣を訪れた時は人影もなく貸し切り状態でお参りする。今日は違った。ハットを被った上品な翁が一人、そして就学前の男児を連れた若い母親が境内で遊んでいた。私が自転車を適当な場所に止めて、お参りしようかとするとその翁が「そのライトは自動で点灯するのですか?」と質問してこられた。「いえ・・・スイッチがあるんですよ」「それはスピードが出るスポーツタイプの自転車ですね。」「もっと軽い自転車はあるのですが、これもそこそこ出ますよ、スピード。」そんな他愛もない会話を終えると老人は去っていった。
 ヘルメットとグローブをとってから手を合わせる。写真を一枚撮ってベンチに腰を掛けて先ほど買ったエナジージェルで補給した。しばらく休ませて頂き併設のトイレで用を済ませて帰路につく。
 いつもよりもさらにゆっくりとペダルを回し、「どんな長い距離でも先を急ぐ気持ちさえなければ、いつかは辿り着くさ!」という自転車を創めた頃の気持ちを思い出したライドとなった・・・

走行距離・・・45.99km  最大心拍数・・・130  今日出会った野鳥・・・カワウ



ツグミに出会う

 昨日一昨日と雨の広島で、気温も低く、いつも着ているユニフォームの下に綿を挟んだ。県北の方では積雪があったらしい。一転!本日は快晴なり・・適当に朝食を済ませて春用のウェアーを纏い、先日新調したザック(ドイターBIKE Ⅰ・容量14ℓ)に一番身軽な22mmの単焦点を付けて、ついでに双眼鏡も忍ばせて、ゆっくりとしたペースで出発。平和公園への道すがら、缶コーヒーを買って、いつものベンチへと着いた。グローブを外して、辺りを窺う。鳩や雀以外の野鳥はいないかな?と・・・すると珍しい鳴き声が聴こえたのでその方向へと双眼鏡を向けた。近くには居るのだが、葉桜となった枝のスキマに遮られ捉えられない。うーんダメか・・・気を取り直してもう一度辺りを窺い、しばし待つ。「おっー君は!?」 双眼鏡で近くまで引き付ける。鳩や雀でもなく、茶色の毛で胸の辺りに黒い斑点があり・・・スマホの野鳥検索サイトで調べると、どうやら「ツグミ」という鳥らしい。地面に顔を突っ込んで地中の虫を啄んでいた。ささいな野鳥観察だけど、自分の野鳥図鑑第一号といった感じで嬉しい。

 そこからは大通りを抜けて、マツダスタジアムの前を通り、東へと進む。救急車がサイレンを鳴らして追い越して行った・・・今日のライドではたくさんの事故現場を見た。交通事故が3件。鉄道事故が1件だ。目的地の「呉ポートピアパーク」に一番近いコンビニで、蒟蒻ゼリーと果汁飲料を買う。このコンビニの目の前で呉線の車両が立ち往生していた。後で知ったのだけど、人身事故らしい。その現場を横目にパーク内へと入り、海の見える場所にどっかと座る。さっき買ったゼリーをチューとやって昼飯とした。来園者は数えるほどしか居らず、密集を避けれた。

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走行距離・・・51・04km  最大心拍数・・・132

 ザックも双眼鏡もいいみたい・・・




人類の悩み

 生きていれば事の浅い深いはあれど悩みがあるものと思う。今までは各々その悩みに立ち向かっていた。そのうえに人類の悩みと言えばいえる新型コロナウィルスである。その悩みは知っての通り、国籍は関係ない。さらにいがみ合っていた中東の組織すらその争いを一時休戦するとか言っている。コロナを恐れるくらいなら殺し合いはやめればいいのにと思った。毎日毎日テレビでは増加する感染者数を報じ、政府の対策を一応に批判などし、専門家は国民に行動の指針を示す。しかし冒頭で述べた各々の悩みが消えたわけではない。コロナという事象をもって国民や大げさに言えば地球人は以前よりも頭の中がよりシンプルに繋がっているのかもしれない。あとは治療薬なりワクチンの開発されることに人類は英知を結集するだけだ。
 そんな事を哲学しながら私は今日も走る。自宅を出てしばらくすると野鳥の観察が出来る、川沿いに差し掛かる。先日買った双眼鏡を取り出して川面に漂う、おおまかにくくるとカモを引き寄せた。それがカモであることはわかるのだが、もちろん正式名称ではない。やはり野鳥図鑑はいるようである。
 西へ進路をとると最近立ち寄るカフェには今日は寄らず、ゆっくりと宮島口へ辿り着いた。観光地のコンビニエンスストアには用心してこれまた立ち寄らず、その先のコンビニで珈琲を買い、店前の隅で地べたに座りそれを飲む。スマホでニュースをチェックしたあとで文庫地図を取り出し、今日の目的地を決めた。。。

 大竹市小方地区に西念寺(さいねんじ)という浄土宗の寺院がある。大竹インターチェンジの辺りから山沿いへと進み、山陽本線の踏切を渡ってすぐに左折するとその寺院だ。車でも本堂まで乗り入れられる道もあって、自転車を押して登り本堂の前へと進む。小さな鐘楼の向こうには遠くない海が見え、なかなかの眺望だった。御由緒が書かれある案内板があったので今日はそのまま記事に使わせて頂くこととする。
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本堂の正面にその長州の役の際、幕府軍の軍艦から放たれた砲弾の着弾の跡が残っていて、なんとも感動してしまう。その戦いの時、この寺院は長州側の本陣となったらしい。また境内には立派な楠木の大樹が残っていて、この寺院の趣にインパクトを与えている。今日は32mmの単焦点なので広角で撮影出来ないのが残念だが、雰囲気は伝わると思う。
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 手を合わせて南無阿弥陀仏と三度心の中で唱え、コロナウィルスの早期終息などを祈願したあと、本堂の縁側に腰をかけ、しばし大竹市小方という街を眺めて黄昏た。お世辞抜きにこの寺院、今まで訪れた神社仏閣の中でも上位の雰囲気があり、とても気に入ってしまった。

走行距離・・・51.10km  最大心拍数・・・131







定点撮影

 ふとカレンダーに目をやると3月のままだった。ポタリングを終えると走行距離と平均速度、行先を記入するから、4月に入ってまだ一度も走っていない。桜の季節。毎年定点で撮影している場所がある。原爆ドームが正面に見える場所のベンチで少し休んでからその定点に向かう。街行く人々はほぼマスクをしていた。私も職場では不特定多数の方と接するのでそれをしているが、自転車に乗る時はせずにいる。いつも立ち寄っていたタリーズにもしばらく寄っていないな。なんかそんな自分がとても弱気でナイーブなので情けない気持ちと、そうは言っても高齢の家人にうつしてもいけないので、なるべくは密な場所へは立ち寄らない慎重さがある。さて、桜はというと、満開を過ぎて一部葉桜になっている樹、まだ蕾を残して8分くらいの樹と、場所によってさまざまである。今日走って、ジャスト満開という樹にはめぐりあえなかった。ここ数年、同じ場所で撮影しているポイントに到着したので、ザックから三脚とカメラを出してセッティングした。
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 ここは8分9分といった咲き具合。しばらくパステルのフィルターを通して青空を眺め、しばし休憩した。まぁー平日でもあるし、例の厄介なウィルスのせいで、花見をしている人はいなかった。 撮影を終えて、行きつけの自転車店に立ち寄ることにした。今使っているザックが4年目くらいになるのでそろそろ新しいものをなどと物欲が疼いたわけだ。店に入り、ディスプレイされいたザックを店員に降ろして頂き、要望に合いそうなものを担いでみたり。今使っているメーカーのドイターはしっかりした造りでかなり気に入っているので次もドイターでいいかと思っていた。ただ容量だけは実物を見ないと掴めない気もしたのでアドバイスを頂いた。結果、10ℓから14ℓくらいで良さそうだ。今日購入はせず、もう一度考えてみることにして店を出た。

 そこからはいつものBコースを走る。途中、コンビニエンスストアで山賊むすびと特茶を買い、店前でみっともなく座り、それを頬張った。むすびが昆布から鮭に変わった時、一台のトラックがバックしてきて、排気ガスを浴びてしまった。もう少し景色のよい場所でのほうが良かった気もするがもう遅い。最後の一口を特茶で流すと、また走り出す。アップダウンを繰り返して、尿意ももよおしたものだから、いつも寄るスーパーマーケットのトイレを借りて済ませ、またアップダウンをする。以前立ち寄った神社にも桜の木が咲き誇っていた。Aコースに入り、手作りソーセージのグリュックス・シュバインさんでガーリック・バジルのソーセージを贖い、お気に入りの田園風景を縫う。何度走ってもこのコースは飽きないな。以前の記事で一緒に走ってくれる人が見つかったとか言っていた。こっちはその気なのだが、先方は自動車メーカーの営業マン、忙しいわけで、中々最初のライドが決定しない。
 八幡川という自然豊かな遊歩道を下るとこれまたいつも立ち寄る、ローソンがある。やはりイートインにはせずに買った75円のアイスを店前でバーに腰掛けて舐める。そこからもゆっくりとポタリングモードだ。家に着きサイクルコンピューターを見ると走行距離が43.70km。最大心拍数が125だった。気候的にはもう最高!暑くもなく寒くもなく・・・
 家に帰ってから着替えて、プロテインを飲んだ後、部屋にある恐らくもう読まないだろう本を一部まとめてブックオフへ持ち込んだ。20冊くらいあったと思うが、合計で165円だって・・・まぁーコンビニ珈琲くらいは飲めるしよいか・・・

 あっ・・・・双眼鏡買いましたよ。次回のライドには持っていって使ってみよっと・・・



しまなみ2020

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 こんな絶景を眺めながら頬張るおむすびが不味いはずがない。私が初めてここに来たのは2003年の10月初旬だった。まだ今ほど「しまなみ」がサイクリストで溢れていない頃。その時に乗っていたジャイアントATX830は今はもうない。そう考えると私の自転車歴も20年に近づいたのだ。
 今日は多々羅大橋の道の駅に車をデポし、そこから今治方面へとFX3を走らせた。平日ではあるが、すれ違うサイクリストも少なくない。特に高校生や学生を多く見た。またレンタサイクルを利用する家族連れもすれ違う。今や「しまなみ海道」はサイクリストの聖地として認知されている。普段は自転車を趣味にしていない人も多くここを走るようだ。服装もサイクルジャージではなくスポーツに適した普段着姿をした人がいる。コース的には橋への導入路での坂道と宮窪峠という勾配がキツイ箇所ではあるが、それ以外のほとんどは平坦コースで信号も少ないし至極走りやすい。
 話を最初に戻す。この写真に写っている大橋は来島海峡大橋と言い、橋を渡った先は愛媛県今治市となる。おむすびを食べ終わり、この大橋を渡ることにした。それはまさに空中サイクリングと形容でき、空の青さと海の青さにノックアウトだ。今治側の橋のたもとにはサンライズ糸山というサイクリングターミナルがある。「最初に来た時はここに一泊したサイクリングだったよな~」なんて感慨にふけった。 今日はそこでトイレを済ませ、ベンチで少し休憩して来た道を帰る。
 今日は勾配のある坂でもフロントのギアをセンターには落とさずアウターでこなしていたせいもあり、デポ地に近づくと足は売り切れ状態になってしまった・・・
 走り終えて車に自転車を積みながら、「しまなみは何度来ても楽しい!」(交通費とガス代はかかるけど・・・💦)

 

走行距離・・・61.20km   最大心拍数・・・159