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正義とは

 私の上司はかなり厳しい人だ。歯に衣を着せぬ叱責で時に辛い思いもする。そんな時、心中では「こんちきしょう!」と何度も叫ぶ自分が居る。しかし、胆が太く、仕事も出来る人なので、頼りにする場面もあるし尊敬もしている。。。
 
 今月2冊目の本を読み終えた。「春雷」 葉室麟・著 祥伝社

 自分の娘と妻の腹に居た子二人を主君である藩主の見栄の為に失った悲しみを背負い、主君に仕え藩の重職に付く主人公、隼人。財政難の藩を立て直すべく、民、百姓からは鬼と呼ばれ、反隼人派の謗りや策略を受けながらも、己の大願の為に突き進んだのだった。
 葉室氏の作品は3度目になる。最初は「蜩の記」で感動し、「銀漢の賦」で友情という言葉を思い、この3冊目となった。著者の作品に登場する人物は日本人の凛とした潔さを感じさせる魅力的なもので、読んでいて背筋が伸びるようである。私は葉室氏の作品が好きなのだ。
 しかしである。ストーリーの終盤、藩の重役である隼人が、積年の思いを吐露し、藩主に詰め寄る展開は、どこかこの時代にマッチしていないような気がした。 そんな私は保守的なのか? モトイ、やはり自分の娘や妻の腹の子を殿様の過失(まぁー制御出来なかった馬のせいなのだが・・・)により失い。その殿様はそのことすらも覚えておらず、未だに自らの名声の為にその座にいることは許せないことかも知れないし、一言、「すまなかった・・・」と隼人は謝って欲しかったのだろう。そして自分の主君が本当の意味での名君であって欲しいと誰よりも願っていたのであろう。

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私の上司は今日も厳しかった・・・
 「こんちきしょう!!」の日々が続く。。。


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コメント

オトシンさん

私は今、あまり長い文章が読めないので想像でしか言えないんですが、隼人さんが殿様に心情を吐露した時、隼人さんは老齢になってたのでしょうか。
「老いの行く末」が見え始めた時、人は何を思うんでしょうね。
史実と違って小説ですから、現代から見た価値観かもしれませんが、先が見えてくると「言わずにいられない」事もあるかもしれません。

厳しい上司、大変ですよねぇ。
(^_^;)

私個人は怒りの感情が長続きしない人なので、「こいつぶっ飛ばす!」と思っても翌日までは持ち越しません。
だから成長しないのかもしれませんが。
個人的には、「こんちきしょう」は自分に向かいがちです。
だから病気にもなるのかもしれませんけど。
m(__)m

Re: まるちゃんさんへ

隼人が殿様に心情を吐露したのは老齢になってからのものでした。人は老い先短くなった時、何を思い、どう行動するのでしょうか? 介護の現場に携わっている、まるちゃんさんはその辺りのご老人のお気持ちは察する場面もあるのでしょう。。。
話は少し焦点がズレますが、私は小さな頃、老人には優しく接していた気がします。しかし45歳の今、そういう弱い立場の方に愛を持って接しているかと問われれば。ハテナがつきます。。。
 今日、この本の作者である葉室麟さんがお亡くなりになりました。「春雷」以外にも何作もあるので、来年は追々読んでいこうと思ってます。

私も怒りの感情は長続きしません。自分が辛くなりますもんね。
自分の力のなさや自信のなさはいつも感じます。時には人のせいで済ませとくのもアリかなって思います。
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