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金木犀の香り

とある日の休日。私は目的もなく自転車を走らせていた。駅北口から線路を跨ごうと狭い路地へと入った。入ったというよりも迷い込んだと言ったほうがよいかもしれない。 住宅が密集するその場所に突如異空間の雰囲気を感じさせる景色に出会った。朱色の鳥居が目に入り、そこが神社であることを知った。その時はただ、こんな所に神社があるのだなと思いつつ通り過ぎただけだった。

 それから月日は流れた。が、私はどうもその神社の存在が気になっていたのだ。 2017年12月13日。 金木犀の香り漂う公園のベンチで文庫地図を広げながら、今日のポタリングの目的地を探っていた。 「そうだ! あそこへ行ってみよう!」
 うろ覚えな記憶を頼りにペダルを回した。確かこの辺りだったのだが・・・ 近くまでは寄っているのだが、どうしてもその神様は見つけられなかった。もしかしたら、以前私が見た神社は幻で一瞬だけ姿を見た場所だったのか?とSF的な思考に囚われている自分が居た。もしそうだとしたら、今日は辿り着けない。。。 それも素敵かな。。。
 グルグルと同じ場所を何度か回っていると、突然にその景色に遭遇した。やはりあったのだ。

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 飛泉稲荷神社(ひせんいなりじんじゃ) 
 草創の記録は残っていないが、石灯篭に文政2年とあり、本殿には大正2年とある。ちなみに文政2年は長州藩主、毛利敬親が生まれた年で、歴史のある神社である。こういった狭い路地にあるお稲荷さんは防火守護のご加護があり、近隣住民の崇敬を受けている。 この場所から南へ川を隔てた所に大名庭園として有名な「縮景園」がある。そこから何かがこの場所へ飛んできて、それを見ていた住民がこの場所へ神社を建てるに至ったと伝説も残っているらしい。。。

 神妙にお賽銭を喜捨しお参りさせて頂いた。とても清々として雰囲気のある神社だった。






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