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橋梁

 世界が凍っていた朝。いくらページを捲っても春というものは出てきそうにない気さえした。FXに跨り出発する。すぐに風が頬を切った。赤い血潮が飛び散った。高架の上を新幹線が冷たい風を切り裂き、痛いほどのスピードで駆け抜ける。
 今日はオロシタテの三脚をザックにしまい、鉄道を撮影することにした。マクロ用のものなので最大でも563mmほどしか稼げない。それに加えて装着しているレンズが22mmの単焦点なので、自由度は制限される。しかし手持ち撮影よりは手ブレが抑えられると踏んでいる。
 しばらく走るとどこからともなく荘厳なベルの音が聞こえてきた。ふとサイクルコンピューターの時刻表示に目をやると午前9時55分だった。時を告げるベルでもなさそうだ。音のほうへ吸い寄せられるように近づくと、そこは教会だった。今日は日曜日なので礼拝の合図だろうと推測した。私自身、仏教徒だが、クリスチャンは毎週敬虔な祈りを捧げているのかもしれない。
 話は逸れるが、先日車を運転して帰宅している時、後ろからクラクションを鳴らされた。すぐにはなんの事かわからなかったが、どうやら「早く前に進め! 俺様がスーパーマーケットの駐車場に入れないだろうが!」と・・・私も前に出た後、鳴らした運転手を睨み返した。最近、車の運転を発端とする喧嘩が多いというニュースはよく目にする。自分で言うもの可笑しいが、私は温和なほうで、まったく他人事のように感じていたが、睨み返した自分を省みて、やはり同じ様なことをしているのかも知れないと反省した。そんなギスギスした世の中だからこそ、こうして一週間に一度くらいは神様の前に祈りを捧げることは良いことだと思う。


 さらに先へと進もう。今度は「バチバチ」と炎が上がる音・・・ 左義長(とんど)だ! 境内の一角には消防車がとまり、多くの人がその炎を、隣の人と何を喋るでもなく黙々と眺めている。人が無言で何かを見つめることは多くはない。炎には力がある。太古の時代から人は炎の前に集い、静かに眺めていたのであろう。決まった音の繰り返しの中に時より何かが弾ける音が混じり、見ている人々を飽きさせはしない。私もシャッターを切った後、しばらくその様子を眺めていた。良い時に出会えた。

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 走り始めて1時間30分が過ぎた頃、一度目の休憩を入れた。この寒さでトイレが近いのは歳のせいだけではなさそうだ。

 しばらくして撮影ポイントへと到着。さっそく三脚をザックから出し、構図を意識しながらセッティングを終え、可部線車両が近づく時を待ったのだった・・・

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以上が今日の釣果である・・・



Dst・・・37.78   Av・・・16.30  TREK・FX3




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