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 それほど遠くないそこで雷が轟いた。春雷である。春の訪れを知らせる号砲だった。時計の針はテッペンを少し過ぎたあたりか。録画しておいたテレビドラマを見終わり、灯りを消し、ポケットラジオの周波数をANNに合わせる。パーソナリティーのAKBの乙女達がわちゃわちゃとした会話を展開している。子守唄にもならないと思い、NHKのラジオ深夜便にチューンし直した。こちらのほうがシックリくるのだから自分も歳をとったと思う。いつものように知らない間に落ちていった。普段なら携帯電話のアラームで目が覚めるまで一度も起きないほど深いのだが、その日は違った。どうしょうもないような悪夢を見て、ふと目が覚めるとまだ午前4時を少し回ったところだった。思わぬ時間に目が覚めると寂しさが芯の所に去来する。しかたがないので、またラジオのスイッチを入れた。今度は深夜の長距離トラックドライバーへと向けた番組が流れていた・・・

 FXに跨りポタリングに出発したのが午前9時を回ったところだ。前日までに降った雨をたっぷりと含んだアスファルトが黒光りしながら、雨の匂いを蒸らしている。いつもの坂へと・・・とも思ったが、せっかくの休日なので少しだけ遠出をして、違う峠を攻めることにした。攻めるとは大げさか?ただゼーハーと登り、スゥーと下るだけだ。

 小さな水の流れに逆らって登り始め、やがて道はつづら折りとなる。この峠に以前来たのはいつ頃だろうか?思い出せないほど来ていない。だからそのカーブの先がどうなっていたかなどすっかりと忘れていた。ただ言えることは自分のエンジンが少しだけパワーアップしているということだ。それはピークをむかえた時に感じた・・・

20180301lla1.jpg

 甲越峠にて・・・

Dst・・・38.70  Av・・・15.9   TREK・FX3


 冬の空気を一掃するほど強い風が先を急いでいた。 帰りにマツダスタジアムの前を通ると、今年のチケットを求める人々が列をなしていた。こちらの春もまもなく訪れるのだな・・・




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