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オススメはしない・・・

 田中慎弥は決してオススメ本ではない。でも著作の中で最初に読むとしたらこの一冊だと思った。前々回の「犬と鴉」、前回の「切れた鎖」よりもという意味だ。この本も3つの短編からなっている。「実験」「汽笛」「週末の葬儀」。最初の「実験」では常に危険と絶望を予想させる展開に暗い気持ちにはなるが、田中慎弥のストーリーエンドは決して絶望とはならない。かと言ってハッピーエンドと呼ぶほどの明るさはもちろんないが・・・ 「実験」では小説家が作品を創りあげる過程でどのような取材?吸収をしているかということが少しのさらに少しだけわかる。そういう意味で言えば著者の田中慎弥と登場人物の小説家は同一なのか?
 最も初めに読んだ「共食い」(芥川賞受賞作)はどんなストーリーだったか思い出せない。もう一度、本棚から取り出して読んでみようと思っている。
 灰汁の強い作家だけど私は好きになってしまったということは以前の記事でも触れた通りだ。今月、さらにもう一冊読むことに決めている。

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