FC2ブログ

落ち込む

 今月2冊目の本を読み終えました。 最近よく読むようになって近いうちに全著を制覇すべく今回も田中慎弥ワールドに浸かりました。 「田中慎弥が好きだ・・・」と呟くと、「マニアックだな」とか「変態」とかラベリングされそう。読んだ本は「図書準備室」・新潮文庫です。表題の「図書準備室」と「冷たい水の羊」の2編からなる小説で、一つ目は30歳を過ぎても働かず母の金で酒を飲んでいる男が過去に出会った教師の人生の罪を虚無的に冷笑しつつ、不敵に問いただすという話。 こういうニート的アウトローを書かせたら恐らく右に出るものはいないだろうと思わせる田中氏の世界は唯一無二でしょう。 二つ目の「冷たい水の羊」は凄惨なイジメにあう少年が独自の論理を持って、死へと向かっていく心の暗部を抉る内容。特にイジメのシーンは読みながら嫌悪感が背筋をつたうようで救いようがなかったな。物語の最終盤でのストーリーが私の読書脳では捉えきれず、3度読み返しました。結局、少年は割腹自殺したのかな・・・今まで読んだ田中慎弥は危ないラインの綱渡りをしていても決して落ちなかった展開なのですが、今回の「冷たい水の羊」は落ちてしまった・・・・
 今回の作品は読み終えて、私自身の気分の落ち込みが激しかったです。 また読みますけどね・・・

20180730pps1.jpg
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント