FC2ブログ

二度はゆけぬ町の地図

 今月2冊目の本を読み終えました。「二度はゆけぬ町の地図」 西村賢太・著 角川文庫 です。 私、西村氏の全作品を読もうと驀進 (ばくしん)中であります。この作品も主人公は北町貫多です。西村氏の作品はワンパターンで面白くないという批判もあるようですが・・・これだけ同じテーマで読ませる作品を書ける西村氏の才能はズバ抜けています。 主人公の北町貫多のダメっぷりは相変わらずです。でも気が付いたのですが、貫多はギャンブルに溺れて借金を重ねるという愚行はないんですね。まぁー家賃を踏み倒して、支払いを懇願する老夫婦を逆恨みするあたりの愚図っぷりはありますけど・・・でも同氏の作品はどこかユーモアさえ感じることが出来るのです。もし、もしこの作品が私小説であるなら、著者と貫多はダブるというわけで、そんな厳しい環境で育った西村氏が文学という舞台で花を咲かせたのが奇跡とも思えてきます。
 読み終えた本をとっておく私なのですが、最近、思い切って処分しようかなと思う事があって、そうした時に残す本は、西村賢太・田中慎弥・司馬遼太郎・松本清張 くらいかなって思います。 

20190514roq2.jpg


スポンサーサイト



コメント

非公開コメント