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台風一過

 折坂悠太を聴きながら自転車の絵が描かれたMY・MUGにインスタントコーヒーを入れてブログの更新を始めた。元来気の小さい私は昨日の台風襲来に慄き、来ない客を待っていた。広島地方を直撃したコースに多くの人々が警戒レベルを最高値にして備えた。JRが止まり、市電が止まり、百貨店が閉店となった。15時頃に呉市に上陸した台風の西側に位置した職場はそれほど激しい風はなかったからホッとした。雨は強く降る時間もあったから台風を甘くは見れないなと思った。
 一夜明け、台風一家。モトイ台風一過。過ぎ去った残り香のように風は残っていて雲も多かった。気温は幾分下がっていてライドしていてもそれは感じることが出来た。先日、訪れた神社を再訪した。つまりお礼参りだ。 途中の河川はコーヒー牛乳のように濁っていた。参拝を終え、Uターンして平和公園のタリーズを目指した。冷房の効いた店内で外国人客の隣に座り、コーヒーを飲みながら今日の行先を探る。いつも坂トレーニングのコースの途中に石鎚神社というお社があることを知った。そこに行ってみる・・・か
 その前に愛車のタイヤを交換しようとネコモト二葉店さんに電話をした。「今から行っても作業してもらえますか?」「大丈夫ですよ」とオーナー婦人。今回のタイヤ交換、しようかどうしようか大いに迷ったのだ。私のメインで乗っているトレック・8・5DSはいい自転車なのだけど、とてもデリケートでちょっとしたことで異音が発生してしまう。今はいいバランスで異音が出ていない。ネコモトさんのメカニックの腕は確かなのはわかっている。でも・・・タイヤ交換後、異音が発生するかもな・・・と予測した。まぁーそうは言ってもタイヤもチューブも交換時期になっているし、思い切ることにした。
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 タイヤはボンドレガーのLT2というもので、今までつけていたものと一緒。装着後、驚くほど走行感が良くなったので、やって良かったと思う。そのまま目的地の石鎚神社を目指した。アストラムラインという都市交通システムの下をしばらく走るとちょうど昼飯時になり、「今日は何喰おうか・・・?」と自問した。「お好み焼き」「カレーライス」「うどん」 うーん・・・「カロリーメイトとオレンジジュース!」でファイナルアンサーとなった。自転車あるあるで、運動したからと思って、炭水化物を多めに摂ると、かえって体重増加ということになる。
 目的地の神社。入り口に看板があって、ヨシと思い近づいてみるも、結局見つけられなかった。あとでスマートフォンで検索してみると、神社然としていて、粘って探せば辿り着けたかもしれない。まったくもって根の性が足りないな・・・
 結局、目的地に辿りは着けなかった。帰り道、予想通り、DSのリアから異音が聞こえてきた。「あーやはりな・・・」しばらく様子を見て気になるようなら、またドクターの所へ持って行くか・・・

 久しぶりに走行距離が60kmを超えた。走行距離・・・62.61km  最大心拍数141 




 今月2冊目の本を読み終えました。「ひよこ太陽」 田中慎弥・著 新潮社 です。田中慎弥さんは「共喰い」という作品で芥川賞を受賞している作家さんなのは周知のことです。今までも何作か読ませて頂きました。作風は一言で言って、実に難解。読みながら自分の脳みそが溶けて耳や鼻から出てきそうなほどです。一文、一文の文節が長く、比喩表現も超人レベルかな。でも、でもですよ、「良薬口に苦し」という表現が適切かはわかりませんが、良薬感は絶大です。読めば読むほど、書けそうな気がしてきます。それは田中氏のように書けるという意味ではなくて、創作点を刺激されるという意味で・・・
 今回読んだ作品は、著者が初めて書く、私小説です。私小説と言えば、我がブログ的には西村賢太氏。まったく個性が違います。田中慎弥氏は作品数は多くないです。小説家の苦悩が書かれています。「書かねば・・・書けない・・・飛び込むか・・・首ツルか・・・」 暗い方を向く場面もありますが、創作者は己の苦悩は向き合うけれど、読者には一筋の明るい光は齎すという根源は外しません。だからやっぱり田中慎弥さんの作品は好きです。
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 MUGのコーヒーが空になり、折坂悠太は存分に歌い、私のブログは今日も到着点を決められず、フェードアウト・・・






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