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一羽のパイオニア

 一羽の雀が地面に落ちた小さな虫を啄んでいる。私の職場は屋根はあるが屋外なのでこの時期、夜に小さな虫が大量発生し、生きたまま朝まで蠢いている。つまり野鳥にとっては絶好の餌場となり、しばらくすると何羽かがそれを啄みにくるわけだ。この雀は先陣を切っている。誰も気が付いていない場所に、たった一羽でトライしているのだ。この一羽の雀がとても恰好良く見えた。大げさに言えばパイオニアであろう。野球で言えば野茂英雄。経済界で言えばジェフ・ベソスだ。多くの人が気が付く前にその金鉱に気が付くヒラメキと実行力。起業家には変わった人もいるだろうが、財を得るとはそういうものかもしれない。

 GWに連休はなく、むしろ普段よりは忙しい日々を送っている。カレンダーが赤い日に唯一今日だけが休みとなった。数日前からの天気予報は当たり、朝から小さな雨が降っていた。自転車に乗ることは諦めて、読書と録画した番組の消化、あとは買い出しに行くことにした。

 運転席側の窓を5センチだけ開けて、昼飯にココイチへと向かう。以前の記事で仕事終わりに、時間の面では早いバイパスを走らずに地道を走って、音楽を聴きながら帰るのがお気に入りだと言ったかもしれない。今や高速道路が全国に整備されていて、遠方に行く際はこれを使うのがメインだろう。しかしドライブの楽しさはこの地道を行くことにあるのだろうと最近思う。高速道路の風景はあまりにも退屈で、ただベルトコンベアーの上を移動しているだけとも言えないだろうか? 地道の沿道の店舗の灯りを見ながら走るほうがよほどドライブ感があると私は思うのだ。

 日曜日のお昼時と言うこともあって、ココイチは7割ほどの客入りだった。カウンターの一番端の席に座り、水を持ってきた店員に迷うことなくオーダーをする。カレーが来るまでの時間は読みかけの本を読む。オーダーをとってくれたオドオドとした新人店員ではなくてベテランの男性店員がビーフカレーとらっきょうを持ってきてくれた。タレントのウガンダが「カレーは飲み物!」と言っていたが、その勢いでスプーンを口へと運んだ。そそくさと会計を済ませ、食後に珈琲を飲もうとカフェに立ち寄る。思いつきではなくて予定していた。今日は月ごとに変わるコーヒーを注文した。クセの少ない酸味の効いた美味しいコーヒーだった。マスターと軽く目を合わせて店を出る。

 次に向かったのはペットショップだ。私が唯一飼っている2匹のオトシンクルスの入った小型水槽がもうだいぶ前から黒髭ゴケに覆われていて、とても見た目が悪いのだ。オトシンの立場を考えると新しい住人を入れることに躊躇はあったが、その黒髭ゴケを食べてくれないかとヤマトヌマエビを3匹ほど入れることにした。部屋の掃除を終えて、エビを水槽にゆっくりと入れる。オトシンはまあるい目をパチクリさせて驚いているようで少しだけ可哀想になったが・・・

 ペットショップの帰り道・・・・雨はあがり、陽が差してきた。また窓を少しだけ開けて、パワーのない軽自動車を走らせながら、あの雀のことを思い出したりもした・・・

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